ナチュラルケア水道橋外来センターは本日29日(金)をもちまして本年の営業を終了させていただきました。ご来院頂きました皆様方におかれましては多大なる感謝を申し上げます。
今年は先月の11月6日をもちまして開院10周年を迎えることができました。これは一つの通過点に過ぎませんが、確実に一歩ずつ患者様と共に歩んでこれましたことは、我々を信じて心身のケアを任せてくださった皆様方のお陰と心より感謝いたします。
振り返ると長いようであっという間の10年間でした。先日、ふと昔の開業当時の写真を見直していた時、本当に何もない即席で開業したばかりの殺風景な治療院だったなぁと思いました。今となっては、私の趣味趣向がだいぶ色濃くなってしまいましたが(苦笑)、皆様にとってはどの様な場所となっておりますでしょうか？機会があったら是非ご感想をお聞かせくださいませ。
10年のうち後半の数年間は新型コロナウイルスによって、まさに世界中が未曾有な体験をしましたが、少しずつ状況は変化しつつ、様々な対策に対応しながら我々人類も適応しながら進化している様です。
何が正解だったのかはこれから先何十年と経てみないことには分かりませんが、その都度もがき苦しみながら前に進むことでしか成長は出来ません。
普段、多くの方々は「痛み」を持ってオフィスを訪れます。なぜなら痛みは不快だからです。一刻も早く不快な痛みを切り離し、快適な生活を送りたいと誰もが望んでいることと思います。
あなたのその「痛み」はなぜあるのでしょうか？
痛みはなんのために我々の中に存在しているのでしょうか？そんな問いを持ったことはありますでしょうか？
「不快以外何者でもない」とすれば一刻も早く方法を問わず痛みを取り除けばよいでしょう。
一番手っ取り早いものは薬でしょうか？
薬でも手術でも自然療法でも、もちろんカイロプラクティックでも方法は問わず、一時的に痛みを取り除くことに成功したとします。
しかしながら、薄々お気づきの方もいらっしゃると思いますが、根本的に問題が解決しない限り痛みや問題は繰り返されます。
それは、単なるフィジカルな問題だけではなく、あなたの中の最も奥深くにある根本的な問題かもしれません。
「痛み」の立場になってみると見えてくるものがあるかもしれません。なぜなら「痛み」はあなたを問題から守ろうとしてくれている存在だからです。
カイロプラクティックの本質はサブラクセーション(背骨に存在する自然治癒力を阻害する機能障害)を解放させ、人間が本来あるべき姿に戻れる様にする事です。
このサブラクセーションも痛みと同様に、日常生活に存在する過剰な問題から身体を守るためにあるとするならば、カイロプラクターが単純にマニピュレーション(矯正)を施すことは、薬同様に、あなたの中に在る根本的な問題を一時回避しているに過ぎないのではないかと思う訳です。
新型コロナの話題から、壮大な「痛み」の話になってしまいましたが、何が言いたかったのかというと、これから先も、人類は問題が発生する度に必ず解決する力があるということです。その問題に真摯に向き合うことができた暁には成功が訪れると思います。
今年の締めくくりは、少し難しい話になってしまいましたが、今年はそんなことを日々考えながら施術を行って参りました。今一度、皆様にもご自分の「痛み」は、何を訴えかけ、何から身を守り、あなたに何を行動してほしいと願っているのかを問うて頂きたいと思います。そのうえで、自分一人では解決できない時に、我々を頼って頂きたいと思います。
来年も皆様にとって最高の1年になりますことを願っております。それでは、良い年をお迎えください。
文責：院長：朝倉穂高
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