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どうミル?

 

 こんにちは。

 

 さて、知る人ぞ知る地域情報誌「月刊 本の街」で好評連載中「古くて新しい健康のミカタ」ですが、今日はその記事にまだ載せていないお話をします。

 

 連載中の「古くて新しい健康のミカタ」はそのタイトル通り「健康とは何か?」ということを「こういう視点もありますよ。」ということで寄稿しています。

 

 でも、実は紙面の都合上2人がしゃべっている10分の1も実は載せていません。そこで、なんだかそれももったいない気もするので、載せていないことを少しだけこれからこのブログで紹介しようと思います。

 

 さて、ご存じの通り「健康」というのは実在するモノではなく「概念」です。これに関しては、1948年の設立時の世界保健機関憲章にある定義が有名で、そこには

 

「健康とは身体的・精神的・社会的に完全に良好な状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」

”Health is a state of complete physical, mental and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”

 

とあります。

 

また、1999年には

 

「健康とは身体的・精神的・霊的・社会的に完全に良好な動的状態であり、たんに病気あるいは虚弱でないことではない。」

”Health is a dynamic state of complete physical, mental, spiritual and social well-being and not merely the absence of disease or infirmity.”

 

という定義が再提案されていますが、まだ審議はなされていません。

 

 つまり、健康とはとても主観的な概念で極論すると精神的な状態そのもの、その当人の意識次第と言ってもいいかも知れません。

 それは「幸福」という概念とかなり近しいものだと言えると思います。

 

 ですので、1961年に「健康」という概念をより抽象度の高い視点から捉えた「ウェルネス(Wellness)」という概念がアメリカ人医学者ハルバート・ダンによって提唱されました。

 

 したがって「健康」というものがあるのではなく、正しくは「健康観」と言えると思います。

 この”観”がミソなわけでして、この部分に注目すると本当に面白いモノがいろいろとみえてくるわけです。

 

 そして、その”観”を「ミカタ(観方・診方・看方・見方・…)」と呼んで連載ではお話しさせて頂いている訳です。

 (実はこの裏にはさらに”観”=”感”という意味もあるんですけど、それはまたの機会に…)

 

 そうなんです。

 なにごとも「ミカタ」が大切なんです。

   

ナチュラルケア

水道橋外来センター