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竹島 Blog 16/自分へのX’MAS プレゼントの法則

2017年もあとわずかの時期になりました。

 

さて突然ですが、皆様のX’MASの思い出とはどんなものでしょう?ご家族やご友人、恋人との思い出などたくさんあるのでしょうね。自分もX’MASの雰囲気はとても好きで院内の装飾などもやっておりますが、自分のX’MASの思い出は?と聞かれると・・幼いころのクリスマスケーキを囲んだ家族との夕食や大人になってからは恋人と素敵なレストランに出かけた記憶・・と、ありきたりながら様々なものが浮かんできます。そしてどれもいい思い出なのですが、その中で最も印象的なものとして残っているものが、一つあります。

 

 私が小学6年生の頃、近所にある英会話教室に通っていた時期がありました。そこは一般的な英会話教室というほど大きなものではなく、ずっと小規模で生徒など2~3人しかいない牧師さんがやっている教会でした。しかし当時の私は (自分は子供なのに)生意気ながら、「この教室は大丈夫かな」「なんか貧しい空気がいつもあるよな」という感覚が強かったように思います。今思えばパリッとした空気よりは個人がやっている家庭的な感じの教室だったのでしょうね。

 

 ちょうど29年前の冬の今の時期、24日か25日のどちらか忘れましたが、夜ですね。授業が早めに終わったので帰ろうとしたら、先生に制されました。その日の生徒は2人だったように思いますが、授業が終わったタイミングで、先生の奥様やお子さんが出てきて、教室(教会)のテーブルセッティングを始めたのです。あっという間に椅子が増えて、クリスマスケーキが並び、お料理が出てきて、温かい会場に変わりました。そして、みんなに聖書が配られたんですね。先生が先導して皆で聖書を読み始めました。内容はあまり覚えていませんが、私も読んだような記憶があります。そしてお祈りをして、楽しく団欒しながら食事をいただきました。

 

 なんか、西洋の過ごし方がこうなのかもしれませんが、自分の家庭にはない場面だったので少し驚いたのと、しかしながらその精神的な心地よさに浸っていたような感じがします。聖書を読んで心を調えてから、お祈りをして、食事をすることが心地よかったのだと思います。

 

 日常生活ではお祈りをする場面はなかなかないですよね。どちらかといえば特別な感じの行為です。しかし、クリスマスでなくても、日常の中で思うこと、祈られることはすべて通じていると言われています。いい祈りは天上界に。悪い祈りは地獄界に。自分の心の方向性に応じて、その波長と同通するものが自分を良くも悪くも引っ張るらしいのです。人を幸・不幸にするすべてのもとは自らの心の内にあるので、良いものを発すれば天使と、悪いものを発すれば悪魔と繋がるようです。ならば正しい心をもって、天使と繋がりたいものですよね。

 

 なにか、心が清らなものと通じた感じがしたこの経験は、童話に出てくる1ページのようなイメージで自分の中に記憶されています。暖色で描かれた絵のような、温かくて柔らかい記憶は、数十年自分の心の中にあり、蝋燭の炎のようだけど、それでいて消えない不思議なものになっています。きっと記憶とは事実より美しくなるのでしょうから、今タイムスリップして過去の現実を見るより、ずっとロマンチックに脚色されて残っているのだと思います。以前はこの記憶方式を自分の中で否定していましたが(笑)、しかしながら最近は、これでいいのではないかと思うことが多いです。それぞれの人の胸に残る「素敵な記憶」とは、それぞれの人にいいように脚色されて残っていて、それでいい思い出なのだから、それでいいのだろうと思います。

 

 いろいろな現実が毎日起きますが、その中でなにがその人の胸に残るかはわかりません。胸の内は他人と比べることはできません。ロマンチックな思い出など、現実的な人には決してできないだろうとも思います。ならば答えは簡単で、いい記憶を好きなように自分で脚色して、残したもの勝ちなんですね。人に何を言われても、よほど勘違いでない限り罪にはならないだろうと思います。心の法則の一つですが、受け取りの感性が柔らかで想像力の豊かな人ほど徳をする、ということです。

 心の在り方は自由であり、自分以外の誰にも侵されることはありません。一時期他人に侵されたように感じる時期もあるのでしょうけど、自分の心次第で弾き返せることも多いです。自分の心を制することができるのは自分だけ。ならば心には何を描こうとも、何を思おうとも自由。だからちょっとはみ出てしまいますが、良い方向に多少の脚色はあっても許されるのではないかと考えるのです() そして毎年、素敵な記憶が増えれば増えるほど、その人の心の内にプレゼントが積み上がっていくことになります。最初から良いことなどない、と思えばない。でも、一個一個を大切に、豊かな感性で受け止めて良い方向に記憶していけば積み上がる、ならば後者の方が自分の心へのプレゼントになる、ということですね。日常の些細なことに幸せを感じられる人というのを多く見かけますが、そういう方々はこの法則を無意識に知っている人なのだと思います。

 

それでは皆様、Merry Christmas & Happy New Year!!

2017年はたいへんお世話になりました。皆様が素敵なX’MASをお過ごしになることお祈り致します。

そして2018年、良き新年をお迎えください。

 

ナチュラルケア水道橋外来センター

 

文:竹島