竹島 Blog 2/人を魅せる

我々の卒業したカイロ学校では1年生から4年生までのカリキュラムがありましたが(RMIT時代は5年制)、学年を経るごとに人に見られる授業が増えていきました。つまりは、座学においては当初聞いている授業だけであったのに、やがては考えて発表する授業が増え、実技においては見て自分でやってみる授業から、実際に施術しているところを評価されるようになり、やがては後輩の前で施術し、重鎮の先生方の細かなチェックを受けながら治療していく、といった具合に教育は進んでいきました。

 

何の職業においても同じなのかもしれませんが、「先生」と呼ばれる立場に立つということは、人に見られることに耐えていかなくてはいけないのでしょうね。

 

ある成績優秀な先生がいらっしゃいまして、その方は施術歴10年以上も経過した立派な先生なのですが、その方から聞いたことです。「自分も最初は後輩などの誰かに見られながら治療するのが嫌で嫌でたまりませんでした。上手くしゃべれないし、テクニックも何も、自分が説明している内容だって誰にも聞かれたくなかった。しかし、5年も経験すると変わりますよ。私もその頃から自分の施術を見てください、というようになりました。」

 

臨床の知識と経験が積まれ熟成されたことで、もはや誰かに見られることは嫌どころか、そこからはるか高みに上がって教育的レベルにまで至った人の言葉ですよね。おっしゃりたくないところを教えてくださったことにまずは深い感謝をし、さらに人は変われる、という希望をいただけたように思いました。

 

確かに当院の院長をみても施術室にファミリーごと一緒に入ってもらって、数人に対し一度に説明しながら治療している姿をたまに見かけます。全く堂々としていて、キャリアの差を感じます。私はよく院長に「自信なさげにしていますよね。」と言われたりしています(笑) しかし自分ではこれが原因ということははっきりわかっているので、そこについて密かに努力していくつもりです。

 

しかし今一番恐怖なのは、院長との地獄の練習時間です。院長は教育の鬼になります。(機会があれば別のブログで報告します。)

 

「人に見られることに耐えられる施術」から、人に見せられる施術・・もう一段上の、「人を魅せる施術」ができるようになりたいと思っております。

 

ナチュラルケア水道橋外来センター

文:竹島